能登島を知る
能登島未来会議

未来の子供達のために何ができるか
能登島もまた、他の地域と同様に、人口減少や高齢化をはじめとするさまざまな地域課題を抱えています。 震災前から人口減少・高齢化が進行しており、震災後に若年層の流出がさらに加速しています。若者や子育て世代の流出は、地域の労働力不足や地域活動参加者の減少、サービス維持の困難さにつながりさらに深刻な課題となっています。「人が減る→支える人が減る→暮らしが不便になる→さらに人が減る」という負の循環に陥っています。この課題に取り組むには、「一発逆転」ではなく、悪循環を止める視点が重要だと考えています。このような環境の中、未来の子供達のために私たちが何を行い残していけるのか、能登島では震災後に「能登島未来会議」と称し住民の意見をまとめ、皆で同じ目的を共有し様々な課題に取り組んでいます。
お茶菓子を食べながら能登島の未来を考える会
2024年の7月、震災からの復旧作業や先の見えない不安に疲れていた時期、一度みんなで集まってこれからのことを考えていこうという趣旨で「能登島未来会議」は開催されました。能登島地域づくり協議会が主催となり、お茶やお菓子を用意し、くつろぎながら参加できるワークショップ形式の対話で能登島の課題を整理していきました。「能登島未来会議」の参加資格は「能登島が好きな方」。老若男女、移住者も在住者も出揃ったいくつもの課題に対して、一人ひとりの考えやノウハウを共有して自分たちに何ができるのかをまとめました。また、能登島で事業を営んでいる方たちを対象にした地域経済復興会議も開催し新たな能登島将来ビジョンを作成しました。


復興の先にある誇れる島暮らしのために
このまま何もしなければ、地震が起こる前からの課題である「人口滅少・少子高齢化」や「地域産業の衰退」などが、大きく加速していくのではないか。そんな危機感から、2016年に作成した「能登島括来ビジョン」を見直して新たなビジョンを作成することにしました。全4回にわたり開催した「能登島未来会議」で話し合った結果をまとめ、さらに「ふれあいまつり」で経過報告とともに意見を募り、それらの結果を新しい「能登島将来ビジョン2.0」として策定しました。「能登島将来ビジョン2.0」として策定しました。
能登島将来ビジョン2.0 未来への誓い
すべての島民が島に誇りと愛着を持ち、島の恵と共に心豊に暮らし続ける島へ
3つの柱
島の魅力の再発見と産業振興(島の恵を味わい続ける)
コミュニティの維持・交流促進(島の絆を深める)
みんなでなろう能登島ファン(島暮らしを自慢する)
9つの目標
誰でも気軽に立ち寄れて交流が生まれる場所をつくろう
祭りや食などの島の伝統・文化を守ろう
島の産物を気軽に味わえる場所をつくる
移住・定住のための環境と仕組みを整える
子どもが島暮らしを楽しめる場所や機会を増やそう
島の魅力をみんなに伝えよう
島暮らしを支える農林漁業を次世代へ
「能登島といえばコレ!」という特産品をつくる
一人ひとりの心がけできれいな島に
